大学教養第 4 章約 10 分図 2 点

剛体の力学と慣性モーメント

質点の力学を大きさのある物体へ拡張する。慣性モーメントを定義から導き、平行軸の定理・転がり運動・慣性テンソルへ進み、最後にオイラー方程式から「中間軸まわりの回転だけが不安定になる」ことを導いて実際に動かして確かめる。

この章の到達目標

  • 慣性モーメントを I = ∫r²dm として定義し、棒・円板・球について積分で求められる
  • 回転の運動方程式 N = Iα を、各質点のニュートン方程式から導出できる
  • 平行軸の定理を証明し、軸を移したときの慣性モーメントを計算できる
  • 転がり落ちる物体の速さが質量や半径によらないことを示せる
  • 角運動量 L が角速度 ω と平行にならない理由を、慣性テンソルの言葉で説明できる
  • オイラー方程式から、3つの主軸のうち中間軸だけが不安定であることを導ける

前提ベクトルによる運動の記述極限と微分

目次
  1. 剛体と回転の自由度
  2. 慣性モーメント
  3. 回転の運動方程式を導く
  4. 積分で求める:細い棒
  5. 代表的な剛体の慣性モーメント
  6. 平行軸の定理
  7. 証明
  8. 回転エネルギーと転がり運動
  9. 斜面を転がり落ちる
  10. 慣性テンソルと主軸
  11. オイラー方程式と中間軸の不安定性
  12. 機体座標系での運動方程式
  13. 安定性を調べる
  14. 実際に動かして確かめる
  15. 章末問題

ここまで扱ってきたのは、大きさを持たない質点でした。 実際の物体は大きさを持ち、回転します。

回転を扱うと、質点の力学には現れなかった現象が出てきます。 この章の終わりでは、同じ物体を同じ速さで回しても、選んだ軸によって 回転が安定なものと勝手に反転してしまうものがあることを導きます。

剛体と回転の自由度

剛体とは、どの2点間の距離も変化しない理想化された物体です。 変形を考えないので、剛体の運動は次の2つに分解できます。

  • 重心の並進運動 — 質点の力学がそのまま使える
  • 重心まわりの回転 — この章の主題

固定軸まわりの回転に限れば、角度 θ\theta ひとつで状態が決まります。 角速度は ω=θ˙\omega = \dot{\theta}、角加速度は α=θ¨\alpha = \ddot{\theta} です。

慣性モーメント

回転の運動方程式を導く

固定軸(zz 軸とする)まわりに回る剛体を、質点の集まり mim_i と見ます。 質点 ii の軸からの距離を rir_i とすると、その接線方向の加速度は ai=riαa_i = r_i\alpha です。

質点 ii の接線方向のニュートン方程式は miai=Fim_i a_i = F_i。 両辺に rir_i を掛けると、左辺は

rimiai=miri2αr_i m_i a_i = m_i r_i^2 \alpha

右辺 riFir_i F_i は軸まわりのトルク NiN_i です。全質点で足し上げると

N=∑iNi=(∑imiri2)αN = \sum_i N_i = \left(\sum_i m_i r_i^2\right)\alpha

括弧の中身が回転の「動きにくさ」を表す量で、これを慣性モーメントと呼びます。

I=∑imiri2  ⟶  ∫r2 dmI = \sum_i m_i r_i^2 \;\longrightarrow\; \int r^2 \,\dd m
慣性モーメントの定義
N=Iα=IdωdtN = I\alpha = I\deriv{\omega}{t}
回転の運動方程式

積分で求める:細い棒

長さ LL、質量 MM の一様な細い棒を、中心を通り棒に垂直な軸で回します。 線密度は λ=M/L\lambda = M/L で、軸から xx の位置の微小部分の質量は dm=λ dx\dd m = \lambda\,\dd x。

I=∫−L/2L/2x2λ dx=λ[x33]−L/2L/2=λ⋅23(L2)3=λL312I = \int_{-L/2}^{L/2} x^2 \lambda \,\dd x = \lambda\left[\frac{x^3}{3}\right]_{-L/2}^{L/2} = \lambda \cdot \frac{2}{3}\left(\frac{L}{2}\right)^3 = \frac{\lambda L^3}{12}

λL=M\lambda L = M なので

I中心=112ML2I_{\text{中心}} = \frac{1}{12}ML^2

代表的な剛体の慣性モーメント

同じやり方で積分すると次が得られます。表を覚える必要はありませんが、 I=kMR2I = kMR^2 の形で、係数 kk が「質量が軸からどれだけ離れて分布しているか」を 表していることは読み取ってください。

物体軸II
細い棒(長さ LL)中心・垂直112ML2\frac{1}{12}ML^2
細い棒(長さ LL)端・垂直13ML2\frac{1}{3}ML^2
円板・円柱(半径 RR)中心軸12MR2\frac{1}{2}MR^2
円環(半径 RR)中心軸MR2MR^2
中実球(半径 RR)直径25MR2\frac{2}{5}MR^2
球殻(半径 RR)直径23MR2\frac{2}{3}MR^2
直方体(辺 a×b×ca\times b\times c)xx 軸112M(b2+c2)\frac{1}{12}M(b^2+c^2)

係数を見比べると、円環(k=1k=1)は全質量が半径 RR にあるので最大、 中実球(k=2/5k=2/5)は中心付近に質量が詰まっているので小さい、と筋が通っています。

平行軸の定理

重心を通る軸まわりの IGI_G が分かっていれば、それに平行な任意の軸まわりの II が 計算なしで求まります。

I=IG+Md2I = I_G + Md^2
平行軸の定理

ここで dd は2つの軸の間の距離です。

証明

新しい軸を原点とし、重心の位置を d⃗\vv{d} とします。 微小質量の位置を、重心から測ったベクトル r⃗G\vv{r}_G で書くと、 新しい軸から測った位置は r⃗=d⃗+r⃗G\vv{r} = \vv{d} + \vv{r}_G です。

I=∫∣d⃗+r⃗G∣2 dm=∫d2dm+2 d⃗⋅ ⁣∫r⃗G dm+∫rG2 dmI = \int |\vv{d} + \vv{r}_G|^2 \,\dd m = \int d^2 \dd m + 2\,\vv{d}\cdot\!\int \vv{r}_G \,\dd m + \int r_G^2 \,\dd m

第1項は Md2Md^2、第3項は IGI_G。第2項は消えます — なぜなら ∫r⃗G dm=0\int \vv{r}_G \,\dd m = 0 は重心の定義そのものだからです。

∴I=IG+Md2\therefore\quad I = I_G + Md^2
GdI_GI = I_G + Md²
図 1平行軸の定理。重心 G を通る軸(左)から距離 d だけ離れた平行な軸(右)へ移すと、慣性モーメントは Md² だけ増える。

回転エネルギーと転がり運動

質点 ii の速さは vi=riωv_i = r_i\omega なので、運動エネルギーの総和は

K=∑i12mivi2=12(∑imiri2)ω2=12Iω2K = \sum_i \frac{1}{2}m_i v_i^2 = \frac{1}{2}\left(\sum_i m_i r_i^2\right)\omega^2 = \frac{1}{2}I\omega^2

滑らずに転がる物体では、並進と回転の両方があります。 接触点が滑らない条件から v=Rωv = R\omega が成り立ち、

K=12Mv2+12Iω2=12Mv2(1+IMR2)K = \frac{1}{2}Mv^2 + \frac{1}{2}I\omega^2 = \frac{1}{2}Mv^2\left(1 + \frac{I}{MR^2}\right)
転がる剛体の運動エネルギー

斜面を転がり落ちる

高さ hh から静かに転がし始めたときの、下端での速さを求めます。 滑らない転がりでは摩擦力は仕事をしないので、力学的エネルギーが保存します。

Mgh=12Mv2(1+IMR2)Mgh = \frac{1}{2}Mv^2\left(1 + \frac{I}{MR^2}\right) ∴v=2gh1+I/(MR2)\therefore\quad v = \sqrt{\frac{2gh}{1 + I/(MR^2)}}

慣性テンソルと主軸

固定軸の話が済んだので、軸が固定されていない一般の回転に進みます。 ここで質点力学には無い事情が現れます。

角運動量を定義どおり計算すると

L⃗=∫r⃗×v⃗ dm=∫r⃗×(ω⃗×r⃗) dm\vv{L} = \int \vv{r}\times\vv{v}\,\dd m = \int \vv{r}\times(\vv{\omega}\times\vv{r})\,\dd m

ベクトル3重積を展開すると、成分ごとに

Lj=∑kIjk ωk,Ijk=∫(r2δjk−xjxk) dmL_j = \sum_k I_{jk}\,\omega_k, \qquad I_{jk} = \int (r^2\delta_{jk} - x_j x_k)\,\dd m

IjkI_{jk} は 3×3 の対称行列で、慣性テンソルと呼ばれます。

対称行列は必ず直交行列で対角化できます。対角化される座標軸を主軸と呼び、 そのときの対角成分 I1,I2,I3I_1, I_2, I_3 を主慣性モーメントと呼びます。 主軸を座標軸に選べば

L⃗=(I1ω1,  I2ω2,  I3ω3)\vv{L} = (I_1\omega_1,\; I_2\omega_2,\; I_3\omega_3)

と簡単になります。ω⃗\vv{\omega} が主軸のどれか1本に沿っているときだけ、 L⃗\vv{L} と ω⃗\vv{\omega} が平行になります。

オイラー方程式と中間軸の不安定性

機体座標系での運動方程式

角運動量の変化はトルクに等しい、dL⃗/dt=N⃗\dd\vv{L}/\dd t = \vv{N}。 ただし慣性テンソルは剛体と一緒に回るので、剛体に固定した座標系(機体座標系)で 書くほうが扱いやすくなります。

回転する座標系では、任意のベクトル A⃗\vv{A} について

dA⃗dt∣慣性系=dA⃗dt∣機体+ω⃗×A⃗\left.\deriv{\vv{A}}{t}\right|_{\text{慣性系}} = \left.\deriv{\vv{A}}{t}\right|_{\text{機体}} + \vv{\omega}\times\vv{A}

が成り立ちます(univ/01 で極座標基底が回転したのと同じ事情です)。 A⃗=L⃗\vv{A} = \vv{L} とし、主軸をとって成分で書き下すと、トルクがない場合 N⃗=0\vv{N} = 0 に対して

I1ω˙1=(I2−I3) ω2ω3I2ω˙2=(I3−I1) ω3ω1I3ω˙3=(I1−I2) ω1ω2\begin{aligned} I_1\dot{\omega}_1 &= (I_2 - I_3)\,\omega_2\omega_3 \\ I_2\dot{\omega}_2 &= (I_3 - I_1)\,\omega_3\omega_1 \\ I_3\dot{\omega}_3 &= (I_1 - I_2)\,\omega_1\omega_2 \end{aligned}
オイラーの運動方程式(トルクなし)

外から何も力を加えていないのに、右辺が 00 でないことに注目してください。 ω⃗\vv{\omega} は勝手に向きを変えます。

安定性を調べる

I1<I2<I3I_1 < I_2 < I_3 とします。ほぼ1本の主軸まわりに回しておいて、 わずかなぶれが成長するか減衰するかを見ます。

まず中間軸(I2I_2)まわりに角速度 Ω\Omega で回し、 小さなぶれ ε1,ε3\varepsilon_1, \varepsilon_3 を加えます。 ω2≈Ω\omega_2 \approx \Omega を一定とみなし、2次の微小量を捨てると

I1ε˙1=(I2−I3)Ω ε3,I3ε˙3=(I1−I2)Ω ε1I_1\dot{\varepsilon}_1 = (I_2 - I_3)\Omega\,\varepsilon_3, \qquad I_3\dot{\varepsilon}_3 = (I_1 - I_2)\Omega\,\varepsilon_1

第1式をもう一度微分して第2式を代入すると

ε¨1=(I2−I3)(I1−I2)I1I3⏟≡ k Ω2 ε1\ddot{\varepsilon}_1 = \underbrace{\frac{(I_2-I_3)(I_1-I_2)}{I_1 I_3}}_{\textstyle \equiv\, k}\,\Omega^2\,\varepsilon_1

I1<I2<I3I_1 < I_2 < I_3 なので (I2−I3)<0(I_2-I_3) < 0 かつ (I1−I2)<0(I_1-I_2) < 0、積は正です。 したがって k>0k > 0 で、

ε¨1=+kΩ2ε1⟹ε1∝ek Ωt\ddot{\varepsilon}_1 = +k\Omega^2\varepsilon_1 \quad\Longrightarrow\quad \varepsilon_1 \propto e^{\sqrt{k}\,\Omega t}

ぶれが指数関数的に成長します。 これは不安定です。

同じ計算を最小軸(I1I_1)まわりで行うと、係数は (I3−I1)(I1−I2)/(I2I3)(I_3-I_1)(I_1-I_2)/(I_2I_3) となり、(I3−I1)>0(I_3-I_1)>0、(I1−I2)<0(I_1-I_2)<0 で積は負。 すると ε¨=−∣k∣Ω2ε\ddot{\varepsilon} = -|k|\Omega^2\varepsilon で単振動になり、ぶれは 成長せず振動するだけ——安定です。最大軸(I3I_3)まわりも同様に安定になります。

実際に動かして確かめる

下のシミュレーションは、上のオイラー方程式をそのまま4次のルンゲ=クッタ法で 解いています。ゲーム用の物理エンジンは使っていません。

正しく解けているかどうかは、保存量が動かないことで判定できます。 トルクがないので回転エネルギー KK と角運動量の大きさ ∣L∣|L| はどちらも 厳密に一定でなければなりません。表示されている誤差が 10−1310^{-13} 程度に 留まっていれば、数値解が信頼できていることになります。

長軸(I 最小・安定)中間軸(不安定)短軸(I 最大・安定)

3辺の長さが違うので I₁ < I₂ < I₃ となり、主軸ごとに回転の安定性が変わる

図 2辺の長さが異なる直方体の自由回転。「中間軸」を選ぶと、わずかなぶれが成長して回転が反転する。灰色の矢印は角運動量 L(向きも大きさも一定)、赤い矢印は角速度 ω。両者が平行でないことも確認できる。ドラッグで視点が回る。

章末問題

問 1基本平行軸の定理

質量 MM、半径 RR の一様な円板がある。 中心軸まわりの慣性モーメントは 12MR2\frac{1}{2}MR^2 である。

この円板を、縁の1点を通り中心軸に平行な軸まわりに回すときの慣性モーメントを求めよ。

解答を見る

平行軸の定理 I=IG+Md2I = I_G + Md^2 を使います。 軸をずらした距離は d=Rd = R なので

I=12MR2+MR2=32MR2I = \frac{1}{2}MR^2 + MR^2 = \frac{3}{2}MR^2

答: 32MR2\dfrac{3}{2}MR^2。

中心軸のときの3倍です。重心から離すと II が増える、という定理の意味が数値で見えます。

問 2標準転がり運動

同じ高さ hh の斜面の上端から、中実球・円柱・円環を同時に静かに転がし始める。 いずれも滑らずに転がるものとする。

(1) 下端に達する順序を答えよ。 (2) 中実球と円環の下端での速さの比を求めよ。 (3) この結果が3物体の質量と半径によらない理由を述べよ。

解答を見る

I=kMR2I = kMR^2 と書くと、下端での速さは

v=2gh1+kv = \sqrt{\frac{2gh}{1+k}}

係数は 中実球 k=2/5k = 2/5、円柱 k=1/2k = 1/2、円環 k=1k = 1。

(1) kk が小さいほど vv が大きいので、速い順に

中実球  >  円柱  >  円環\text{中実球} \;>\; \text{円柱} \;>\; \text{円環}

到達順序も 中実球 → 円柱 → 円環。

(2)

v球v環=1+11+2/5=27/5=107≈1.20\frac{v_{\text{球}}}{v_{\text{環}}} = \sqrt{\frac{1 + 1}{1 + 2/5}} = \sqrt{\frac{2}{7/5}} = \sqrt{\frac{10}{7}} \approx 1.20

(3) I=kMR2I = kMR^2 の形をしているため、エネルギー保存の式に現れる I/(MR2)I/(MR^2) が kk に約分され、MM と RR が消えるからです。

kk は質量分布の形だけで決まる無次元量です。 円環は全質量が半径 RR にあるため、与えられた位置エネルギーのうち 回転に取られる割合が最も大きく、並進が最も遅くなります。

問 3発展オイラー方程式と安定性

主慣性モーメントが I1<I2<I3I_1 < I_2 < I_3 の剛体を、トルクを与えずに自由回転させる。

(1) 最大軸(I3I_3)まわりに角速度 Ω\Omega で回したとき、 微小なぶれ ε1,ε2\varepsilon_1,\varepsilon_2 が満たす方程式を導き、この回転が安定であることを示せ。 (2) 本文の直方体は辺の比が 1.6:1.0:0.61.6 : 1.0 : 0.6 である。M=1M = 1 として3つの主慣性モーメントを求め、 中間軸まわりに Ω=4.0 rad/s\Omega = 4.0\unit{rad/s} で回したときのぶれの成長率 k Ω\sqrt{k}\,\Omega を評価せよ。

解答を見る

(1) ω3≈Ω\omega_3 \approx \Omega(一定)とし、オイラー方程式の第1式・第2式に ω1=ε1\omega_1 = \varepsilon_1、ω2=ε2\omega_2 = \varepsilon_2 を入れて2次の微小量を捨てます。

I1ε˙1=(I2−I3)Ω ε2,I2ε˙2=(I3−I1)Ω ε1I_1\dot{\varepsilon}_1 = (I_2 - I_3)\Omega\,\varepsilon_2, \qquad I_2\dot{\varepsilon}_2 = (I_3 - I_1)\Omega\,\varepsilon_1

第1式を微分して第2式を代入すると

ε¨1=(I2−I3)(I3−I1)I1I2 Ω2 ε1\ddot{\varepsilon}_1 = \frac{(I_2-I_3)(I_3-I_1)}{I_1 I_2}\,\Omega^2\,\varepsilon_1

ここで I1<I2<I3I_1 < I_2 < I_3 より (I2−I3)<0(I_2 - I_3) < 0、(I3−I1)>0(I_3 - I_1) > 0 なので積は負。 係数を −κ2-\kappa^2(κ>0\kappa > 0)と書けば

ε¨1=−κ2ε1\ddot{\varepsilon}_1 = -\kappa^2\varepsilon_1

これは単振動の式で、解は ε1∝cos⁡(κt+ϕ)\varepsilon_1 \propto \cos(\kappa t + \phi)。 ぶれは成長せず一定振幅で振動するだけなので、この回転は安定です。

(2) 直方体(辺 a×b×ca\times b\times c)の主慣性モーメントは Ix=112M(b2+c2)I_x = \frac{1}{12}M(b^2+c^2) など。a=1.6, b=1.0, c=0.6, M=1a=1.6,\ b=1.0,\ c=0.6,\ M=1 を入れて

I1=1.02+0.6212=1.3612=0.1133I_1 = \frac{1.0^2 + 0.6^2}{12} = \frac{1.36}{12} = 0.1133I2=1.62+0.6212=2.9212=0.2433I_2 = \frac{1.6^2 + 0.6^2}{12} = \frac{2.92}{12} = 0.2433I3=1.62+1.0212=3.5612=0.2967I_3 = \frac{1.6^2 + 1.0^2}{12} = \frac{3.56}{12} = 0.2967

確かに I1<I2<I3I_1 < I_2 < I_3 で、中間軸は yy 軸です。成長率の係数は

k=(I2−I3)(I1−I2)I1I3=(0.2433−0.2967)(0.1133−0.2433)0.1133×0.2967=(−0.0534)(−0.1300)0.03362≈0.2065k = \frac{(I_2-I_3)(I_1-I_2)}{I_1I_3} = \frac{(0.2433-0.2967)(0.1133-0.2433)}{0.1133 \times 0.2967} = \frac{(-0.0534)(-0.1300)}{0.03362} \approx 0.2065k Ω≈0.454×4.0≈1.8 s−1\sqrt{k}\,\Omega \approx 0.454 \times 4.0 \approx 1.8\ \mathrm{s^{-1}}

ぶれは時定数およそ 1/1.8≈0.55 s1/1.8 \approx 0.55\unit{s} で成長します。 初期のぶれが主回転の1%程度でも、ee 倍を繰り返して 数秒のうちに主回転と同程度まで育つ計算です。 シミュレーションで中間軸を選ぶと、数秒で反転が始まるのはこのためです。

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